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史跡観光コース

安芸守邸宅跡

先祖物語「氷洵」

史跡を訪ねて

本の内容構成

隈部神社祀り

ご先祖ロマン



・隈部館跡国史跡指定記念

写真左は史跡国指定祝旗 /右は”あんずの丘”親永公銅像

ノンフィクション歴史小説(294ページ)

郷土史の史実に立つ今を生きる不思議さがある
・・・そこに果てしなく長く続く、今昔に共有する人間の生き方、その時代に誕生し時の運命を
背負って生きぬいた人々の漂うロマンを現代に蘇らせるノンフィクション歴史小説・・・

「悠久の郷土史ロマン」
 

編著 冨田 巖 (自費出版・2000円)

 

隈部親永と歴史ロマン」をたどるノンフィクション小説。原作 長井魁一郎 の小説にみる戦国政治を見る現代版。今戦国武将の立った同じ位置に立ち同じ山河を眺めながら戦国武将の生きた時代にロマンを託し、過去と現在の視点から天正十五年の夏の熊本県肥北で佐々成政と隈部親永の肥後検地をめぐる戦を振り返る。この両武将は不運にして豊臣秀吉の策に翻弄される人生をたどった。

戦国時代に生きるとは、どんなことなのだろう。今を生きる視点から当時のできごとを描写した悠久のロマンが郷土史にあった。



◎読者の一口コメント

・・・本日、書籍「悠久の郷土史ロマン」、無事に届きました。有難う御座います。 早速、内容を拾い読みしてみましたが、今迄の「肥後国衆一揆」の本と比較にならない程、記述内容が詳細でこれから読むのが楽しみです。そして、不運にも過去に先祖が敵味方と言う関係になってしまった訳ですが、その敵方である子孫方々の力によって我先祖成政の最後の事績を詳しく知りえる事に感慨深い気持ちになると共に感謝の念も禁じえません。有難う御座いました。  (関西在住・佐々隆造氏)・・・

◎読者の感想文

ロマンを読み始めました。 1章46頁を一気に読みました。明善さんの筆力は大したものですね、 というよりも冨田さんの現代語訳が素晴らしいというか 引き込まれました。 佐々と国侍達との初対面の場面の心理描写は秀逸です。 先が楽しみです。 足温器に足を突っ込んで悠久の続きを読んでいます。 これは藤沢周平並みの時代小説です。私は藤沢周平が好きで殆ど全部を読みましたが、 彼の小説にはいつも雪国の雪解けの情景が描かれていますが、一方この本には夏の暑熱が あふれていて その対比が面白く感じました。なにより文章が素晴らしくアマチュア(?) が書いたとはとても思えません。  例えば這々の態で坪井川をイナゴのように逃げ渡った(157頁) これなぞは司馬遼太郎の 初夏になれば草むらという草むらがまむし臭くなるような農村だった(燃えよ剣)を 思い出します。語彙も豊富で所々わからない単語があり、電子辞書片手に読んでいるので スピードが上がりません。(162,163頁がおかしいと思ったら前の頁とダブっています) まだまだ先が楽しみです。 今朝は、みぞれが降り続いています。只今悠久を感慨をもって読み終わりました。 そして最後まで変わらぬ筆力に感心しました(P262,274,285の情景描写) 文中親永に関する主な本が 少なくとも4冊あることがわかりました。

  ○明善上人    親永記
 ○隈部 親養   文献集成・清和源氏隈部家代々物語
 ○長井 魁一郎  肥後隈部親永の終焉
 ○冨田 巌    悠久の古代史ロマン

矢助が柳河に向かう途中の稲穂の平野で感じた時の流れというか筆者が感じた悠久の 時の流れ、狭い土地にこだわって真っ直ぐに生き抜こうとした祖先と 時代の流れを 読んだ人々の対比 よく描けていると思います。 かって信長に忠誠をつくし、あっと言う間に秀吉の世となりそれもやがて家康の世へ。 時代が変わっていく中でどのように先人達は身を処していったのか、今の世でも会社内 の派閥を思うと、いつになっても真っ直ぐに行こうとするのは楽ではありませんね。 有難うございました。(隈部覚氏・関東在住)



●「国立国会図書館・NDL-OPAC」閲覧可

●「熊本県立図書館」閲覧可

●「熊本市立図書館」閲覧可